第187回/思い出を探す小さな冒険 - Green Memory(ひろじん) - 探索・謎解き
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第187回/思い出を探す小さな冒険 - Green Memory(ひろじん)

探索・謎解き
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Green Memory

Green Memory■制作者/ひろじん(ダウンロード
■容量/7.85MB

主人公は、幼い頃仲が良かった女の子がいたが、突然の引っ越しでその子とは離ればなれになってしまう。高校生になった彼は、思い出の場所に行ってみるが、そこには見知らぬ少女が。彼女と、思い出を探す小さな冒険が始まる。短編ながら難易度の高さに驚く恋愛ストーリー。

ここが○

  • ほのぼのした雰囲気がいい感じ。
  • 短編だが9枚もの1枚絵がある。
  • 短いながらもメリハリのきいた展開。

ここが×

  • 全然ほのぼのしていない難易度。
  • なのにエンディングは2つしかないので、延々バッドエンドを見続ける羽目に。
  • シナリオにもう一捻りがあれば良かった。

■思い出を探す小さな冒険

私は、時々何故か古い作品を探したくなります。ノベルゲームも新作が次々出ますが、時々案外見落としていた作品に出会えたりするんですよ。今回ご紹介の「Green Memory」は、2004年の作品。見落とすにはもったいない作品でした。5年以上前の作品ですが、古さはあまり感じません。

この作品、まずは出だしの雰囲気がいいです。8年前住んでいた街に帰って来た主人公が、思い出の場所で見知らぬ少女と出会うという、オープニング。言ってしまえば、この時点でオチが予測できるのですが、ちょっとしたノスタルジー感、そして買い物イベントを挿入したりして「小さな冒険感」が上手に演出されています。こういう「小さな冒険」って、大人になるとなかなか味わえないものですし。

が、この買い物イベントが曲者です。何も考えずに全部の品物を買っていればいいかと思いきや、「買ってはいけない品物」があるのです。選択を間違えると、後半でバッドエンド直行です。また、選択肢にもいくつか重要なものがあるようで、これを間違えるとこれまたバッドエンド一直線。更に「時間制限」まであるっぽく、あんまり無駄な行動をとってて時間をオーバーすると、途中で探索終了。下手な謎解きノベルより難しいです。私は、合計20回くらいプレイした気がします。

テーマが「思い出を探す小さな冒険」ですから、そう思えばこういうのもありかも知れませんが、難易度は正直もう少し低めでもいい気がしました。私は、買い物での正解を発見した時「これ買っちゃ駄目なのかよ!」と天を仰ぎましたし(苦笑)。

難易度の問題を除けば、正味のプレイ時間は30分程度で、短編です。短編ですが1枚絵が9枚も入っており、イベントも結構豊富で、「森の探索」というある意味単調になりがちな展開にも関わらず、しっかりとしたメリハリを感じさせてくれます。シナリオ自体は気をてらわないまっすぐな作りですが、主人公とヒロインの軽妙なやりとりもあって、楽しく読む事が出来ます。難易度の高さで、それどころじゃなくなる恐れもありますけど(汗)。

欲を言えば、ラストの展開にもう一捻りが欲しかった気もしますが(「いいのかそんな解決法で」と思ってしまった)、この作品のテーマはあくまで「思い出を探す冒険」ですから、これはこれでありなのかも知れません。意外な展開を見せる訳ではありませんが、メリハリのきいた展開もあって、物語としての満足度は高かったですし。文章も素直で、非常に読みやすいです。

「Green Memory」というタイトルの通り、グラフィックスは全体に緑を基調としています。ヒロインの服装もそうですし。些細な事ですが、全体のイメージ統一に一役買っていると思います。また、曲はオリジナルっぽいです。タイトル画面の曲のアレンジ版をBGMでも使うなんて、オリジナル曲じゃないとできない事です。こだわりを感じさせる点ですね。

難易度の高さだけはどうにかならなかったのだろうかと思いますが、買い物イベント以外の選択肢は、素直に選んでいれば恐らく大丈夫と思います。吉里吉里で作られているので、がんがん既読スキップを使って、存分に悩んでください。試行錯誤の末に正解に辿り着いた時は、「おお!」と思いました。作者さんのサイトにヒントもあります(むしろ、最初からヒントを見てプレイした方がいいかも知れない(笑))。
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