第201回/椿は絶対にいるんだプレイ - スターリーカラーズTruth(星団ファミリー) - 学園・青春
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第201回/椿は絶対にいるんだプレイ - スターリーカラーズTruth(星団ファミリー)

学園・青春
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スターリーカラーズTruth

スターリーカラーズTruth
■制作者/星団ファミリー(公開終了)
■容量/166MB

スターリーカラーズは、初の練習試合を終え、夏合宿の計画も飛び出し、楽しく順調な日々を送っていた。そんなある日、椿が失踪してしまう。それどころか、カラーズの仲間から椿の記憶はすっぱり消え失せていた。悠樹はやるせない気持ちで椿を探し続けて奔走するが。前作の謎が解明される続編。

ここが○

  • 続編だけあって、よく立っているキャラクター。
  • 前作の謎が、きちんと解決されている。
  • ラスト近くはやっぱり熱い。

ここが×

  • 長過ぎる上、終わり方がぶつ切り。
  • 前半、あまりにも空気が読めない主人公。
  • 魅力的とは言いがたい悪役達。

■椿は絶対にいるんだプレイ

前回紹介の「スターリーカラーズ」の続編です。前作は非常によく出来た物語でしたが、主人公の「一秒予知」とか、椿の一部の言動とか、いくつか気になる謎が残っていました。今作は、そこらを踏まえて描かれる物語です。

今回は、前作でも鍵となったキャラクターである椿が、いきなり失踪する場面からスタートします。失踪するだけならまだしも、仲間達の誰も、椿を覚えていません。これだけで前作をプレイした人なら「ははあ、あれか」と見当がつくでしょう。そして、消えた椿を探す悠樹を軸に、物語は進んでいきます。

なのですが、今作は色々な意味で、特に前半は読むのがきつかったです(汗)。まず、主人公である悠樹の言動に、共感しにくいんですよ。一言で言えば、KY(爆)。前作でも、主人公の言動には共感できるとは言いがたかったのですが、そこを熱いリーダーである孝介が上手くまとめていました。しかるに今作では、主人公はKYで、孝介との仲はどんどん険悪になっていきます。なので、プレイヤーにまでぎすぎす感全開ですし、悠樹が問題を解決するための手段というのが、プレイヤーは画面の向こうから「それじゃ駄目だろ!」と言いたくなる原始的なものばかりなので、なおの事です。

そもそも一番最初の時点で、プレイヤーなら誰でも思いつく仮説に至って、そこから行動すればいいのに、その仮説にいつまでも到達しない(しようとしない)ので、結果メンバー達の雰囲気を、主人公一人で悪化させてるんです。だから、「どうして椿の事を覚えてないんだ!」と一人頭を抱える主人公に対し、「空気読め!」と言いたくなる羽目に(苦笑)。なので、前作の一番の美点だった、切れの良いキャラ同士のやり取りまでもが失われる結果に。だから、前半は非常に読んでて辛いです。

もちろん、そうしないと物語が動かないのは分かるんですが、全体に長過ぎる気がしました。切るところをもっと切れば、もう少しプレイヤーに与えるストレスは少なくなったんじゃないかと感じます。前作は色々なエピソードが盛り込まれて読み手を退屈させませんでしたが、今度はひたすら主人公が同じ事を繰り返す(しかも雰囲気がだんだん悪化する)前半はもちろん、葵が玲子のおっかけと戦うシーンとか、ちょっと冗長ですし、ラスト近くのプレイバックも「ここまで来て、まだこれだけ読ませるのか」と思ってしまいましたし。

あとは、悪役達です。前作の怜子は、悪役ながら魅力的なキャラでしたが、今作の悪役達は、登場の唐突さもさることながら、悪役ならではの魅力が薄いんですよ。だから、ベガだとかハルモニアだとかが出てくるシーンでは、「またお前らか」的な思いがふつふつと。いや、悪役だからそれでいいのかも知れませんが、せっかくのキャラですから、どこかに感情移入ができるポイントが欲しかったように思います。

と文句ばかり書きましたが、後半の展開はやはり熱いですし、特に孝介との仲が回復してからは、キャラ同士のやり取りも非常に良いです。前作で提示された謎も、綺麗に解決されていますしね。やはり孝介は良い奴だなあとひしひし感じましたプレイ(笑)。ただ、あの終わり方は納得できない人多数かも知れません。完結編まで続くのは嬉しいんですが、どうにかこの作品だけでも単体の物語として完結させて欲しかったですね。前作は、確かに一部の謎は残りましたが、物語としては単体で完結してましたし。

前作が非常に優れた作品なので、ちょっとその分辛目な評価になってしまった感があるのは否定しきれませんが、後半は展開もスピーディで、読んでて楽しいと思います。プレイ時間は5時間くらい。選択肢はなく、前作同様ツールはLive Makerです。前作を読んでいないと何の事か全く分からないと思いますので、必ず前作から読まれてください。
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