第225回/セイシュン、それは青い春 - セイシュン真っ盛り!(九州壇氏) - コメディ
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第225回/セイシュン、それは青い春 - セイシュン真っ盛り!(九州壇氏)

コメディ
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セイシュン真っ盛り!

セイシュン真っ盛り!■制作者/九州壇氏(ダウンロード
■容量/32.5MB

主人公風間雄太は、ごく平凡な中学生。中学生らしく、妄想真っ盛りな彼は、ある日授業中にも関わらず妄想に突入し、委員長に怒鳴られる始末。そんなある日、彼は書店で同級生と思しき不思議な少女と出会った。と書くと真面目な話っぽいのだが、さて。ネタ満載の学園短編ノベル。

ここが○

  • 難しい事を考えずに笑える内容。
  • 中学生である設定を上手く生かしている。
  • テンポが良いので、ネタがくどすぎない。

ここが×

  • 一部の下ネタはストレートすぎる気がする。
  • メタ発言頻出なので、ついてこれない人もいるかも。
  • シリアスさが中途半端。

■セイシュン、それは青い春

つい最近「乙女心と夏の空」を公開された、九州壇氏さんによる新作です。なんと今作で取り上げるのは5回目ですから、NaGISA netのレビューでは最多ですね。そして九州壇氏さんと言えば、飾りすぎない筆致で素直に作った物語、悪人が基本的にいない登場人物など、非常にまっすぐで正統派の作りの物語を書く方だったんですが、そのような物語を期待してこの作品を読むと、出だし5分で盛大に噴く羽目になります(爆)。

そういえば、「のべるのじかん」のレビューも似たような書き出しで、あの作品もそれまでの作品とは作風が違い、思わずのけぞるほどでしたが、のけぞり具合は今作の方が遥かに上です。私は、のけぞりすぎて椅子ごと後ろに倒れるかと思いました(大げさ)。

出だしは、ごく普通の学園恋愛ノベル風です。中学生の主人公と、気が強そうな委員長が登場する辺りまでは普通なのですが、その後のネタは、多分読んだ人誰もが噴く事間違い無しです(笑)。この作品は、最初から最後までこの手のネタをちりばめた、何と言うか作品紹介に困るような物語です(苦笑)。関係ないですが、この作品では初めて立ち絵がついており、今までと随分印象が変わりました。

実は、この作品をご紹介するのは若干躊躇しました。と言いますのも、私は下ネタには非常にシビアな評価をする傾向にあるのです。しかしこの作品の場合は、登場人物が中学生という点を上手く利用して、過剰すぎない範囲、下品すぎない範囲に収まっていますし、何より笑える内容ですので、これならありかと思いました。これが、登場人物が高校生だったりなんかしたら、一気にどろどろ具合が増したのではないかと思いますけど。

とは言え、後半のネタはさすがにストレートすぎるというか、そんな事を同級生の女の子の前でやる奴いないんじゃないか、と(汗)。あとは、いわゆるメタ発言が結構頻出するので、ついてこれない人も多いのではないかと思われます。ただ、同じネタをいつまでも引っ張るのではなく、結構テンポよくネタが切り替わるので、そこは上手い点ですね。

ちなみに、個人的に一番笑ったのは、雄太が委員長である早乙女はるかにゲームと称して質問をしかけるところです。はるか、お前って奴は……(笑)。友人とのやり取りも結構面白く、テンポの良さも相まって、コメディ作品にありがちな「上滑り感」はほとんど感じませんでした。

さて、後半は、それなりにシリアスな展開になるんですが、全体の雰囲気が物語とマッチしているとはちょっと言い難いので、少々違和感も。しかも、シリアスな展開になったかと思ったら、主人公がまた口にするのもはばかられる事を始めたりしますから、そこらはもうちょっとやりようがあったように感じます。

とは言え、作者さんの新しい挑戦が感じられ、また軽く読んでも笑える作品ですので、あまり深い事を考えずに楽しむのが良いと思います。中学生なら、あれくらいの暴走とか妄想もありでしょう(笑)。そんな主人公を見ながら、「しょうがない奴だなあこいつは」と思いつつ楽しむ事ができる作品です。

選択肢はありますが、間違えたらバッドエンド直行のタイプなので別に難しくはありません。プレイ時間は45分くらいで、システムはNScripter。息抜きにぴったりの小品です。
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