第239回/あなたと私が出会うカフェ - くらげカフェ日和(J.F.C.) - コメディ
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第239回/あなたと私が出会うカフェ - くらげカフェ日和(J.F.C.)

コメディ
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くらげカフェ日和

くらげカフェ日和■制作者/J.F.C.(ダウンロード
■容量/48.6MB

ある暑い夏の日。うだるような日射しにたまりかね、ちょっとお洒落なカフェに涼みに入った主人公。その名も「カフェ・ジェリーフィッシュ」。制服は可愛らしいが個性的すぎる女の子たちに振り回される羽目に。何だか主人公以外には客もいなさそうな、カフェ・ジェリーフィッシュの明日はどっちだ!?

ここが○

  • 個性的で多彩なヒロイン。
  • 軽快で楽しいキャラの掛け合いとカフェの風景。
  • 美しい立ち絵。

ここが×

  • 個性的すぎるヒロイン。
  • 特に盛り上がりどころもオチもないシナリオ。
  • 繰り返しプレイに妙味がない。

■あなたと私が出会うカフェ

カフェが舞台となる作品というと結構ある気がしますが、最初から最後まで舞台がカフェしかないとなると、ほとんどないでしょう。「挽歌の候、如何お過ごしでしょうか」くらいでしょうね。あの作品もキャラクターは個性的でしたが、この作品は更に個性的というか、個性的を通り越してぶっ飛んでいます。もしかしたらあの「風雲相討学園フラット」なみかも……。「カフェが舞台でキャラが『フラット』って、どんなんだ!?」と思われるかも知れませんね。「くらげカフェ日和」のご紹介です。

この作品は、いわゆるストレートなギャルゲーです。登場キャラは、カフェ・ジェリーフィッシュのウェイトレス達7人のみで、男性キャラは主人公のみという潔さ。主人公が、たまたまカフェに立ち寄ったところから物語がスタートします。昔PC用商業作品で、「カフェ・リトルウィッシュ」というのがあったのを思い出してしまいました。

そのヒロイン達は、全員文句なく個性的。「フラット」を例に出しましたが、「フラット」が「彼女らとどうやって恋愛しろと?」という感じだったのに対し、こちらはぎりぎりセーフかな、と。そんな個性豊かなキャラが7人もいるため、展開はかなりしっちゃかめっちゃかです。一言で言えば「カフェの中で、何だかどたばたやっているだけ」だったりします。その意味では、「フラット」というよりむしろ「おにあい」的な作品かもしれません。

ですから、そのどたばたぶりを受け入れられるかどうかが、この作品を楽しめるかどうかの鍵でしょう。確かに恋愛ものとか、ストーリーのあるコメディとして見ると、キャラクターが多すぎるのですが、あの多彩で個性的なキャラクターが生み出すどたばたが楽しさの元であるのもまた事実。プレイヤーを選ぶ作品ではありますが、雰囲気が合えば非常に楽しめる作品になるでしょう。

が、物語としては盛り上がりどころとかオチが特にある訳ではなく、終始どたばたやってそれで終了という感じなので、シナリオの面白さを求めるとちょっと肩すかしを食らうかも知れません(そもそも、そういう方向性は全く狙っていないようにも見えます)。恋愛要素も、おまけっぽい感じで、特に何かしらの真理描写がある訳ではなく、「いつの間にか仲良くなってました」な感じです。また、マルチヒロインのマルチシナリオではあるんですが、選択肢で少し展開が変わる程度で、事実上はほとんどラストが変わるだけです。

加えて、キャラクターの入れ替わりが非常に多いので(画面上に表示されるのは2人)、既読スキップがあまりさくさく進まず、ツールが吉里吉里の割りに、繰り返しプレイには若干辛い仕様です。このキャラクターの入れ替わりは、横方向にスライドしたり、演出としてはかなり効果的ではあるんですけどね。

ま、繰り返しプレイの問題はともかく、「この作品はそういう物語なんだ」と思って、肩の力を抜いてプレイすれば、想像以上に楽しめる作品だと思います。立ち絵は描き込みも細かくて綺麗ですし、1枚絵にはサービスショット(?)もあったりしますし。個人的には、サービスショットよりは「脱力絵」の方がウケてしまいましたけど(笑)。

基本的に何度プレイしても展開は同じなので(途中、選択肢で一部展開が変わる箇所あり)、一気にプレイするよりは、少しずつプレイする方が楽しめると思います。プレイ時間は1キャラ1時間程度(既読スキップを使えば15分)。選択肢は分かり易いので、お目当てのヒロイン寄りのものを選んでいれば間違いありません。多彩なキャラのやり取りに、心の中で突っ込みを入れつつ読むのが、楽しい読み方です。
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