第350回/私の想いは三次元 - アキバクロニクル(くりーむそふと) - 恋愛
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第350回/私の想いは三次元 - アキバクロニクル(くりーむそふと)

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アキバクロニクル

アキバクロニクル■制作者/くりーむそふと(ダウンロード
■容量/129MB

秋葉原に住み、アキメイトでアルバイトする大学生の間宮仁は生粋のオタク。ある日バイトの帰り道、チンピラ達に絡まれている女の子を助けたところ、彼女は住む家もないという。成り行き上仁は女の子を自宅に住まわせる事にするが。秋葉原を舞台にした、お気軽恋愛アドベンチャー。

ここが○

  • 2人のヒロインが可愛く、声もなかなかいい。
  • 秋葉原の賑やかな雰囲気が楽しい。
  • お手軽短編だがちゃんと後半に盛り上がりがある。

ここが×

  • すごくありがちと言えばありがち。
  • 特に春香が主人公に好意を持つ理由が謎。
  • どっちのヒロインを選んでも、ちょっと心が痛む。

■私の想いは三次元

今までありそうでなかった設定の作品。舞台がなんと秋葉原です。主人公がバイトしているのは、アキメイトというショップ(アニメイトのパロディですね)で、主人公が住んでいるのも秋葉原。更にヒロインは秋葉原の地下アイドルとメイド喫茶のメイドさんだったり、マニアック感満点です。地下アイドルなのにホームレスというのがイマイチよく分からないんですが、本物の秋葉原にもそういう人っているんでしょうか?(笑)

出だしは典型的な、「ボーイミーツガール同居型」。主人公の仁が、秋葉原の路地裏でチンピラに絡まれている春香を助けて、彼女が仁のアパートに転がり込むという、お約束と言えばこれ以上のお約束もない始まり方。「君の道、僕の道」が、「相手が普通の人間の同居もの」という点で、少しそれっぽいでしょうか。どちらにせよ、いきなりアキバの地下アイドルと同居生活が始まるという、なかなか刺激的なスタートです。

アキバクロニクルほどなくしてもう1人のヒロインが登場します。仁の幼馴染み、剛田加奈。春香が王道のヒロインだとしたら、加奈はいわゆるツンデレヒロインですね。彼女はメリードールというメイドカフェでアルバイトしています。これまたお約束のように、仁はメリードールに足を運んで、加奈にちょっかいを出しにいきます。この時の加奈と仁のやり取りがなかなか面白いので必見です。

この作品、2人のヒロインがフルボイスです。春香の声もいいですが、ちょっと強気な加奈の声と演技が個人的にお気に入りです。勝ち気だけどおしとやかなお嬢様を装っており、計算高いけどところどころ抜けている加奈というキャラクターを上手く演じて、魅力を倍増させているのではないでしょうか。もちろん、春香も好演です。

さて、2人のヒロインは何だかよく分からないうちに仁を取り合っちゃったりなんかしますが(笑)、ラスト手前でシナリオは2人のヒロインに分岐します。分岐がかなりラストぎりぎりで、それぞれのヒロインのルートというよりは、ほとんど共通ルートで、それぞれのヒロインのエンディングがつくという感じですね。

しかし、オチの付け方が上手いため、この手の「ラストだけ分岐」の作品にありがちな消化不良感はなく、春香エンド、加奈エンドとも綺麗にまとまっています。ただ、どっちのヒロインを選んでも、もう1人のヒロインがちょっと可哀想な事になってしまうので心が痛んでしまうんですが……。あとは、幼馴染みの加奈はともかく、春香が主人公に好意を持つ理由が謎です。いきなり同居するのも唐突ですが、そこは何か1つ説明があってもよかった気がします。

主人公は生粋のオタクという設定ですが、オタクにしては珍しく頭も切れ、喧嘩も強いという、夢のようなキャラクターです(笑)。冒頭いきなり同居する辺りも合わせて、設定といい展開といいあまりに都合が良すぎるようにも感じますが、これはそういう物語だと思って読めば、秋葉原という独特の街が醸し出す雰囲気もあいまって、十分楽しめます。もうちょっと尺が長くても面白かったような気もしますが、このコンパクトさで上手く起伏もあって、楽しめる作品だと思います。

ちなみにこの作品には好感度の設定があって、好感度が低いと、ラストでバッドエンドになってしまいます。好感度が上がる選択肢は分かりやすいと思うので、難しくはないと思います。分岐選択肢もラスト前の1つなので迷うこともないでしょう。

ツールはLive Maker。選択肢は上に書いた通り、難易度は特に高くありません。2人のヒロインのエンドを見て、プレイ時間は40分というところ。ありがちな設定ながらコミカルに楽しめる、「Twin Love」を思い起こさせるような短編作品。お気軽にどうぞ。
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