自作ノベルについて語る - カレイドスコープ(1) - ノベルゲームのお話
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自作ノベルについて語る - カレイドスコープ(1)

ノベルゲームのお話
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カレイドスコープ今日は、自分の作品について語ってみます。私が最初のノベルゲームを作ったのは、2004年の事でした。タイトルは「カレイドスコープ」。気に入っているタイトルではあるのですが、その後似たような名前の作品が続々と出てきて、いわゆる「エゴサ」が大変難しくなってしまったので、今ではちょっと後悔しています(笑)。

この作品の累計ダウンロードは2万回以上で、雑誌にも数回取り上げられました。「ふりーむ」の2004年だか2005年だかのゲーム大賞候補に取り上げられたり、「サニーガール」で特別賞をいただいたり、私が作った作品の中では、一番話題になった作品かも知れません。

遊んでみたい方はVectorからダウンロードできます(プレイ時間おおよそ3時間)。「いつもこんなレビューを書いているNaGISAが書いたノベルゲームってどんなんだ?」と思ったら、是非プレイしてみてください。

この作品を思い立った時は、フリーノベルゲームのレビューを開始した直後です。「人様の作品を評価するのに、自分が何も作った事がないというのは如何なものか。自分で作品を公開する大変さを知らないと、まともなレビューもできないだろう」と考えたのです。

なので、とにかく一本形にして出そうと思ったのですね。私が一番詳しいジャンルは、医療とか福祉なので、その辺りをテーマに書こうと思い立ちました。レビューを開始したのは2003年11月、この作品を書き始めたのは2003年の12月頃ですから、本当にレビューを開始した直後です。

私のレビュー方式で分類すれば、病院・闘病ものです。幼馴染ものでもあります。私は仕事が医療関係のため、病院もので「不治の病が奇跡的に治りました」なんてストーリーは、どうにも書き辛かったので、奇跡は一切起こさずに物語を作ろうと決めていました。

とは言え、100%リアルに書いてしまうと、これまた非常に物語としてはきついものになりますので、そこはそれ。医療的描写は適度にデフォルメをしてあります。それでも、「病院の雰囲気」みたいなものはしっかりと描写したいと思っていたので、そこは力を入れました。読んだ方から、「病院の雰囲気が凄くリアリティがある」というお褒めを複数いただき、そこは狙い通りに書けたなと思っています。

カレイドスコープそして、一応私なりのシナリオ作りの「定跡」みたいなものは、きちんと盛り込んでみたつもりです。中盤、下手をしたら終盤まで何も事件が起こらずに退屈する物語にはしたくなかったので、とにかく序盤から物語をどんどん動かしました。この作品は、序章から第7章までの、全8章構成ですが、各章に明確にテーマとなるイベントを決め、それに従って物語を描き、段々とクライマックスに近づくように作ってあります。

しかし特に前半は、とにかく何度も読み手をどん底まで突き落とす物語になりました。「何度もウィンドウを閉じようと思った」「クリックするのが苦痛」など、色々評されましたね。少々やり過ぎたかなと、若干反省しています(笑)。

ただ、途中で読み手に「カタルシス」を感じさせられ、その先を読む意欲が湧くようにも気を配ったつもりです。史也が梓に病室で殴り飛ばされるシーンとか(シーン自体は描写してませんけど)。あそこは中盤での一番の見所だと思います(本当かよ)。

ですが、物語において重要なキーになる人物が(明のことです)、完全に途中から登場したというのは、今でも「あれはなんとかならなかったのか」と思っています。もしリメイクするなら、そこをもうちょっと序盤から上手く組み立てて書きたいですね。何せこの物語、プロットも何も作らず、ぶっつけ本番でテキストエディターにどんどん文章を書いて行くという無茶な書き方をしたので、中盤くらいで展開に行き詰まり、苦労したのですよ。今ではああいう作り方は絶対しないでしょうね(笑)。

この作品と、次の「弥生桜の空に笑え!」、その次の「ゆめいろの空へ」では、いずれも舞台に喫茶店が絡んでおり、更に要所で手紙(直筆文章によるメッセージ)が重要な役割を果たしています。単に私が喫茶店と手紙を好きなだけで、意図した訳ではないのですが、特にこの作品では、途中までがどん底まで突き落とされるため、ラストはとにかく綺麗に締めようと思っていました。

その結果は、まあまあ上手くいったのではないかと思います。どんなラストかご存知ない方は、読んでみてください。「ゆめいろの空へ」の時もそうですが、私は「ラストのたった1行のために、長々と物語を書く」という作り方が、結構好きなようです(笑)。

ちなみにこの作品、最初はシナリオを分岐させるつもりでした(なので選択肢が存在するのはそのためです。一応、一部の場面がささやかに分岐します)。分岐させないまでも、クリアしたらおまけシナリオを読めるようにする計画もありました。片桐の日常風景とか、梓と和美のifストーリーとか、梓とめぐみの将来とか。需要ないかも知れませんが、そこらを入れてもう一度リメイクしてみてもいいかも知れないなと思っています。曲も全部MIDIなので、それをMP3にするとか。

まあ、このご時世にこんな地味なノベルも需要がないでしょうから、リメイクしても意味ないかも知れませんね。

今回はシナリオについて少し語ってみたので、次回はこの作品のキャラクターについて語ってみる予定です。この作品をプレイした事のない方は、それまでにダウンロードしてプレイし、予習しておいてください(笑)。
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