物語やジャンル、タイトルの流行 - ノベルゲームのお話
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物語やジャンル、タイトルの流行

ノベルゲームのお話
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Peing質問箱を設置して以来、色々なご質問や作品のお勧めをいただいているのですが、今日はそんなご質問をテーマに記事を書いてみます。こちらのご質問。

作品の傾向について思うことはありますか?

ご質問のように、作品の傾向については、確かに変化しているように思います。質問者の方が言われるように、ストレート、シンプルな作品は減少し、捻りがあるというか、妙に複雑な作品が増えている印象です。「読み手に投げて考えさせる」ような作品も、増えているように思います。質問者の方が言われるように、流行の商業作品に影響を受けているところは、確かにあるのかも知れません。

また、タイトルもですね。これは、ライトノベルの影響も大きいかと思いますが、減ったのは、アルファベットだけのシンプルなタイトル。一時は平仮名4文字のタイトル(「ほたこい」「おにあい」「ななこい」「ほしあい」「まほしあ」「もえなつ」などなど……)が大流行しましたが、その時期は過ぎ、文章風の変わったタイトルが増えた印象です。

例えば、最近取り上げた作品だけでも、「探し物は、夏ですか。」「その恋は特売ですか?」「誘拐犯のくせに優しくしないでください!」「地下アイドルやめますか」「だから私は本物の吸血鬼なんだってば!」「脳と手の仲介者は心でなくてはならない」「私は今日ここで死にます」「妹のコミュ力が皆無な件。」などなど……。

レビュー再開前のタイトルと見比べても、この手のタイトルがとても増えたと感じます。いずれも、以前にはないタイプのタイトルです。流行りなんでしょうね。ただ、この手の作品は「タイトルが覚えにくい」という、若干困った特徴が。同じく最近レビューした15年前の作品、「エミュレーターNANA」と比べると、覚えやすさは一目瞭然です。まあ流行ってそんなものかも知れません。

またジャンルにおいても大きな変化が見られます。増えたのは、私のジャンル分けで言えば「不思議系」。ファンタジーでもSFでもミステリーでも伝奇でもない、そうとしか分類出来ない作品が増えました。

逆に激減したのは「恋愛もの」。「恋愛要素もある物語」なら相変わらず多いのですが、「メインテーマが恋愛」の作品は物凄く減ったように思います。最近レビューした作品の中で、純粋な恋愛ものとなると、ぱっと出てくるのは「どとこい」「ベルリンの船」「げっと☆おん」くらいでしょうか(他にもあるんでしょうけど、その3本が思い浮かんだ)。

こういう、物語の構成やタイトル、ジャンルなんていうのは、当然流行り廃りがありますし、流行っているという事は当然、需要が高いという事ですから、流行っているタイプの作品が増えるのは、ある意味当然の事ではあります。

ただ、逆に流行りのスタイルだと、埋没してしまう事も多い訳で、そういう場合にはあえて流行の逆を行ってみるのも、一つの方法かも知れませんよ。物語のスタイルならまだしも、タイトルは「ある意味目立ってなんぼ」です。流行の「文章のようなタイトル」も、出た当初は人目を惹く効果もありましたが、ライトノベルやアニメなどでこれだけ溢れかえると、その効果も期待できません。

なので、タイトルはわざと時代を逆行してみると、かえって人目に留まりやすいんではないかと、私は感じています。これも趣味の問題ではありますけど。

まあタイトルは作品の顔でもありますし、覚えやすさとインパクトのバランスを取りつつ、テーマを明確に表す(あるいはあえて表さずに謎めいたタイトルにして、興味を持たせる)のが難しいところですが、最近は、みんながみんなインパクトに針が触れ過ぎて、逆に同じようなタイトルの作品が増えているような、そのようにも見えます。

ですからこの時勢にあえて、「遠来」とか「ホームタウン」とか「こんな物語」とか、シンプルなタイトルに回帰してみるのも、逆に目立っていいかも知れません。流行に乗るも乗らないも、作者さんの選択一つですが、流行に乗るだけが選択肢ではないというのは、頭に置いておいてもいいのかな、と思いますね。あとは、文章風のタイトルだけでなく、声に出した時の「響きの良さ」にこだわるタイトルが、もう少しあってもいいのかな、と。古い作品で言えば、「ゆうとっぷ」とかね。

ちなみに、最近読んだ作品でタイトルがいいなと思ったのは、「罪咎オペレッタ」「イモウト及第点」「青い欠如」「ヤミクイウサギ」「夏ゆめ彼方」と言ったところ。どれも覚えやすく響きもよく、作品への興味を掻き立ててくれるいいタイトルだと思います。

と言いつつ私は、あまりタイトルが作品選択の基準にはなっていないのですが、やはり覚えやすく、プレイして「なるほど」と思わせられるようなものがいいかな、とは思っています(自分自身は、タイトルワークは捻らない方です)。
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