2018年9月の作品について - 月別まとめ
FC2ブログ

NaGISA net - フリーノベルゲームレビュー

ARTICLE PAGE

作品リスト − 新着順名前順プレイ時間順ジャンル別掌編
久住女中本舗作品リスト - 新着順/名前順
Peing質問箱(リクエスト、ご質問お気軽に)

2018年9月の作品について

月別まとめ
  • comment0
  • trackback-
Peing質問箱で、「月の終わりに、今月遊んだ中で一番面白かった作品を紹介するのはどうですか」というリクエストをいただきました。なので今回は、9月の作品についてちょっと振り返ってみようと思います。と言っても、一番面白かった作品だけを紹介するのでは三行で終わってしまうので(笑)、ざっと総括、という感じで。

9月の作品の印象


親愛なる孤独と苦悩へ9月は20本の作品をレビューしましたが、やはり何といっても斬新な心理学カウンセリングノベル「親愛なる孤独と苦悩へ」が、比較するまでもなく群を抜いています。キャラクター、ストーリー、演出のどれをとっても素晴らしい出来栄えで、特にラストの見事さには言葉を失いました。プレイ時間があまりにも長い(15時間)のがネックかも知れませんが、この作品は是非プレイすべきです。

ただ、そんな気軽に十何時間もかかる作品はプレイできない、という方も多いでしょう。なので短めの作品からは「どとこい」「イモウト及第点」を。古めの作品ですが「エミュレーターNANA」も。

「どとこい」は、物語はさほど捻ってはいませんが、アイディアと見せ方の勝利です。「ときめきメモリアル」風の恋愛シミュレーション的な見せ方を、更に「解像度」という演出を加えた事で、非常に独特の作品になっています。「1つ1つのストーリーは薄味ながら、色々なヒロインとの恋愛を楽しむ」という意味では、「スイートホーム」にも通じるものがありますね。「どとこい」を楽しくプレイした方は、「スイートホーム」もやってみてください。きっと楽しめるでしょう。

「イモウト及第点」は、兄妹ものの中ではキャラクター設定の巧さが抜きん出ています。どのキャラクターも蔑ろにされておらず、作者さんがキャラクターを大事に扱っているのが伝わってきました。また、短編ながら「徐々に兄妹関係が改善していく」という様子を描くのがとても上手く、短い作品でありながら、全く物足りなさを感じませんでした。

また、古い作品ですが「エミュレーターNANA」はやはり面白い作品でした。文章はついてこれない人がいるかも知れませんが(笑)、15年前の作品なのに内容は保証付きです。小説でも音楽でも、古典を味わう事で広がる世界がありますし、新しい作品しか読んだことのない方は、是非古めの作品もプレイしてみてください。作者さんなら作風が、プレイヤーさんなら視界が広がるはずです。

無印の作品の中からも、印象に残った作品を挙げておきましょう。ラストシーンが印象的だった「誘拐犯のくせに優しくしないでください!」、色々考える楽しみがあった「BLOOD SUGAR」、古めの洋画のような重厚さを感じた「ある母子の亡命」は、それぞれ光るものを持った作品でした。9月は短編が多い月でしたが、その中でも色々と個性豊かな作品をプレイできて、楽しかったですね。

印象に残ったキャラクター


9月読んだ中で、印象に残った特に気に入っているキャラクターは、まず「親愛なる孤独と苦悩へ」の真琴。前半と後半のギャップが何とも言えないのですが、人間としてもカウンセラーとしてもとても魅力的でした。ラストで彼女にちゃんと救いが用意されていて、本当に良かったです。

「君と紡ぐ物語」の光希は、とても可愛らしく描写されており、等身大の女子高生が上手く描けていました。というか、立ち絵が素材なのですが、この立ち絵素材を使うキャラって、どれも魅力的という印象です。「左前の彼女」の奈津とか、「えんどれす・ばれんたいん」の詩織とか……。おさげの少女って、嫌な性格にしようがないですよね(笑)。

「イモウト及第点」の七瀬と「白雪舞う夏の日々」の小雪は、キャラクター付けは全然違いますが、いずれも妹キャラとして魅力的で、兄である主人公との掛け合いも楽しめました。でも実は「イモウト及第点」の茉里奈の方が気に入っているのは内緒ですが(笑)。こういう、脇を支えるキャラクターがしっかりしていると、短編でもぐっと物語が引き締まりますね。

むこうがわの礼節」の萌佳と文太郎も、いいコンビでした。萌佳には変に生意気なところがなくて素直ですし、文太郎のさりげない優しさも素敵。ちょっとした会話も楽しめます。このコンビの物語は、是非また読んでみたいなと思っています。

その他「その恋は特売ですか?」の店長、「エミュレーターNANA」の来宮菜奈、「ある母子の亡命」のクロエなど、メインにもサブにも魅力的なキャラクターが多く、印象に残っています。絵がないキャラクターでも(むしろ絵がないからこそ)印象に残っている事もあり、キャラクターはやはり「台詞回しと、他のキャラとの関係の描き方」だな、と思わされました。

印象に残った台詞、場面


エミュレーターNANAこれもやはり「親愛なる孤独と苦悩へ」が多くなってしまいますね。もちろんラストシーンもなのですが、真琴の「私は100%! 絶対に! 内田さんの味方をします」という一言が、まず印象に残っています。カウンセラーに限らず、接客業はある程度この心構えが欲しいなと、仕事柄私もそう感じさせられました。

「エミュレーターNANA」の「恋するヤンバルクイナ」のシーンも外せないでしょう。歌詞も出てくるので、是非覚えて歌ってみましょう(笑)。この作品は、終盤からラストへ至るシーンも素晴らしく、構成の美しさを感じさせられました。

神無月の夜」で、主人公たちの掛け合いは終始楽しかったのですが、中でも「シンパシー」と呼ばれるゲームをやるシーンが印象に残っています。この作品も立ち絵は素材で、登場キャラクターも多いのですが、キャラクターがよく出来ております、描き方も上手いです。今回、予想もしなかったバグに悩まされたのですが、彼らの登場する続編があるようなので、そのうちそちらも読んでみる予定です。「シンパシー」も是非やってみたい(笑)。


という訳で、駆け足で語ってみました。今回は、リクエストを受けて急遽書いたので、内容にちょっと乏しい感は否めませんが、次回(10月)はメモでも取りながら、もうちょっと内容のある文章を書けるようにします。

その他、記事に対するリクエストがありましたら、是非お気軽にどうぞ。
関連記事

Comments 0

Leave a reply