自作ノベルについて語る - エイト・ストーリーズ(1) - ノベルゲームのお話
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自作ノベルについて語る - エイト・ストーリーズ(1)

ノベルゲームのお話
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エイト・ストーリーズ自作ノベルについて語るシリーズ4回目は、合作ノベル「エイト・ストーリーズ」です。って、「自作」というのはちょっと憚られますが、一応共通ルートのシナリオも私が書きましたし、私がプロジェクトリーダーだったので、いいという事にしてください(笑)。

この作品は、手前味噌ではありますが、公開されている色々な合作ノベルの中でも、結構よく出来た方の作品だと思います。何せ、執筆陣がなかなか豪華ですし、いいシナリオが揃っていると思います(レビュアーとしても、作品をプレイした時に純粋にそう感じました)。

そもそもの由来は、昔雪双葉さん(「おにあい」の作者さんです)の企画「季節のおくりもの」が最初でした。この企画は、1年12ヵ月+αの合計13本のシナリオを集めた、オムニバス形式の短編ノベル集となるはずでした。

この作品に、雪双葉さんから声をかけられて(確か、私がやっていたインターネットラジオに雪双葉さんが来られていて、私が「連作やるなら参加しますよ」と言ったのが発端、だったようななかったような)参加したのですが、メンバーの中には「TRUE REMEMBRANCE」の里見しばさんや、「ナルキッソス」の片岡ともさんもいらっしゃいました。

そしてメンバーの1人に「Homeless, the Vagabond」のAura911さんもいらっしゃり、これが縁で「Novelers' Material」という、ノベルゲーム素材サイトの企画でご一緒する事になったのでした。

余談ですが、この企画は結局色々と理由があって途中で頓挫してしまったのですが、この企画の為に作られた作品が私の「弥生桜の空に笑え!」であり、他には「夏色のコントラスト」「夏仕舞冬支度」「大丈夫」の、合計4本です(「季節のおくりもの」については、「弥生桜の空に笑え!」の記事に詳しい記述がありますので、ご覧ください)。

それはさておき、Novelers' Materialの為の企画会議の中で、私がAuraさんに「合作ノベル、やってみたいですね」という話を出しました。やはり、完成しなかった「季節のおくりもの」対する思いがあったのですね。単純に私が企画好きだから、というのもあったかもしれませんが(笑)、一度は合作ノベル企画をやってみたかったのです。

エイト・ストーリーズ話を出してみたところ、Novelers' Material運営メンバーのほぼ全員で、「じゃあやりましょう」という事になり、「Novelers' Material」のアピール用の企画として、動き始めだしたのでした。

なので、素材は全て「Novelers' Material」にアップロードされているものか、自作素材の場合はNovelers' Materialにアップする事という規約が定められました。なので、この作品に使われている素材は、全て(作者さん自ら公開停止にした物を除けば)Novelers' Materialでダウンロードする事ができます。

これも余談ですが、「エイト・ストーリーズ」の主人公である神風史は、私と「久住女中本舗」の道玄斎さんの2人で作ったものです。キャラクターの設定を2人で色々練ったのですが、「神風」という苗字は私が考えました。ちょっと中二っぽい苗字ですが、実在する苗字らしいですよ。そういう経緯もあって、史というキャラクターはとても気に入っています。いずれ、彼女を使った作品をまた書けたら、なんて事も考えています。

さて最終的には、ご存知のように私とAuraさんを含む8人のライターさんが参加する事になりました。1人1人メールでお誘いをかけたのですが、「TRUE REMEMBRANCE」「送電塔のミメイ」の里見しばさんにも実は声をかけていました。丁重なお断りの返信が来たのですが、そのメールの(単なるコピーではない)丁寧さに、私は里見さんのファンになってしまいました。

「エイト・ストーリーズ」というタイトルは、話し合いで決定されましたが、多分サリンジャーの「ナイン・ストーリーズ」に影響を受けているのではないでしょうか。……多分。なお、開発中のコードネームは「史ノベル」でした。タイトルが決定するまでそう呼ばれていたので、皆最後までそう呼んでいましたね。

それはともかく、8人の実績あるメンバー(私除く)に、総務のとくむさん、絵担当のきりかさんの2人を合わせて、合計10人で企画が始まりました。話し合いは毎週、Skypeのグループチャットを用いて行われました。10人もいたらごちゃごちゃになるかと思いきや、参加メンバーは皆、ツッコミやジョークが楽しく、毎週のミーティングはとても楽しい時間でしたね。

それでも、途中色々とトラブルもありました。絵師のきりかさんが、都合により絵を描けなくなってしまい、「どうしよう?」となった事もありました。しかし、完成間際になってきりかさんは不死鳥のように復活し、最終的にはきちんと絵が揃い、いい作品に仕上がりました(この辺りは、本編のきりかさんの後書きに書いてありますので、ご参照ください)。絵が上がらずどうしようと頭を抱えていたメンバーに、あいはらまひろさんが「立ち絵はあるんですし、このまま公開しませんか」と言われたのが、今でも思い出されます。

合作の常ですが、そういう訳で一筋縄では行かず、道玄斎さんも最後まで「完成しないんじゃないか」と危ぶんでいたそうです(この記事参照)。それでも、メンバー同士は終始和やかで、和気藹々と制作作業を進められました。開発期間は1年半くらいでしたが、メンバー同士でトラブルになる事は一度もありませんでしたね。

この辺りの、制作作業の和やかさについては、本編のおかゆさんの後書きでその一端がうかがえますので、ぜひ読んでみてください。この本編の後書きは、ミーティングでのチャットを、各ライターがそのままシナリオに起こしたものであり、会話は史達キャラクターに置き換えられていますが、その和やかさ、騒がしさの一部は感じていただけるのではないかと思います。

公開された後は、ライターの豪華さもあってか、それなりに話題になったようです。中でも窓の杜でレビューされたというのは、最大の驚きでした。窓の杜に掲載された事で、なんとYahoo!ニュースにまで載ったのです。こんな事は私の人生でもう二度と経験する事がないでしょう(笑)。

と、長くなりましたので、実際の作品についてはまた次回の記事でという事にしましょう。とにかく、思い入れもある作品ですし、8本のシナリオは全て力作揃い(繰り返すが、私のシナリオ除く)ですから、今プレイしても楽しめる事は請け合います。未プレイの方は是非プレイしてみてください(ふりーむからダウンロード)。

次回は、キャラクターについてとか、個々のシナリオについて、もう少し詳しく書いてみようと思います。期待せずにお待ちください。
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