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2018年10月の作品について

月別まとめ
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さて、11月になりました。北海道は、山が冠雪し冬の足音が確実に近づいています(気温だけなら、私の感覚では冬です(笑))。では10月の作品の印象を振り返ってみましょう。

10月の作品の印象


Twin Egg ~狂気の村と二つの神~10月にレビューした作品は26本です。今までで一番多いですね。下手すれば、以前なら1年分の作品かも知れません(笑)。10月は、ちょっと硬めで癖のある短編作品が多かったという印象ですが、推薦作も1本出ました。「Twin Egg ~狂気の村と二つの神~」です。

レビューでも書いた通り、とにかく後半の緊張感が尋常ではありません。しかもその緊張感を比較的長い時間持続させるのです。この手腕はお見事だと思いました。伝奇に分類しましたが、さほど伝奇要素は強くありませんので、普通のアクションものの感覚で読めます。確かに荒唐無稽すぎですが、それがフリーの良さでもあると思います。

みのりびよりに」は、美麗なグラフィックス、上質な音声が印象に残りました。立ち絵はもちろんですが、夏の空気感を感じさせてくれる1枚絵が素晴らしかったですね。みのりの声が、子供らしくて可愛いですね。恋愛ものとは言えないのですが、トゥルーエンドではそういう未来も示唆されますので、ロリ好きにはたまらない展開かも(笑)。

公衆電話」は、Twitterでも大変話題になった作品のようです。シンプルな謎解きの中に、ノスタルジーを刺激するような物語性のある作品でした。若い人には公衆電話という新鮮な閉鎖空間での手軽な謎解き、大人には自分の経験を思い起こして共感できるようなシナリオが受けたのかも知れません。

ユメミルセカイ」は、トゥルー編のシナリオ展開が非常に巧みでした。決して無理やりな展開でなく、それでいてきちんとハッピーエンドへ導かれる、満足感の高い物語。しっかり計算ずくで読後感のいいラストへ繋げていく、この作者さんらしさが発揮された良作だったと思います。

もう一作、「俺たちのギャルゲ」。合作作品らしいごった煮感も楽しめますし、ヒロインも個性的で気軽に楽しめるマルチヒロイン恋愛ノベルでした。今月は、どちらかというと考えさせられるような難解な作品が多かったので、肩の力を抜いて存分に楽しませていただきました。それに、システム面の作り込みが見事で、「ティラノでもこんなに遊びやすくなるのか」と驚かされた作品でもあります。

では、無印の作品の中からも何本か。「気になるあの子は声優さんを目指しています♪」は、ラストがすっきりしないものの、キャラクターが上手く作られたスタンダードな恋愛物語で、こういう作品は最近少なくなったので楽しめました。「儚い空想は私の現実」は、とにかく独創的な演出が印象に残った作品。「夕暮れdivergence」は、シンプルな作りで探索の雰囲気を上手く出せていました。

今月も、9月に負けず劣らず、個性的な作品が多かったと思います。作者さんと、作品をご紹介してくださった皆さん、ありがとうございました。

印象に残ったキャラクター


老と白さて、キャラクターです。「老と白」の、淵野とゆしろが、とても印象に残りました。淵野は渋くてかっこいいですし、ゆしろとのコンビも、年齢を超えてとても素敵です。この作者さんは、レビューでも書いた通り「ティラノゲームフェス2016メンバーズコレクション」で「コカク」をお書きになった方で、そちらもキャラクターがとても魅力的でしたので、他の作品も是非読んでみたいと思っています。

初恋の真実」は、「ボロ雑巾」こと主人公の浩二が、色々な意味で凄すぎます。認知症のお年寄りに対する行動力とさりげない優しさもさることながら、ラスト近くでのブチ切れぶりがもう何とも(笑)。でも、無気力だったあり流されるだけだったりする主人公も多い中、これくらいパワーがあって物語を力づくで動かす主人公がいてもいいと思います。

夜半の夏、地下鉄にて」の仲夏は、最初は「何言ってるんだこの子」だったんですが、終わりまで読んでみると、稀に見る切なさを感じさせてくれるヒロインでしたね。短編ながら、ヒロインの与えてくれるインパクトと切なさという意味では、最強だったかも知れません。

さとりのよる」の蒼香は、気が強い幼馴染。後半では可愛いところも見せてくれて、魅力的なキャラクターだったと思いますが、幼馴染属性の方としては、こういう気が強いタイプはどうなんでしょうか。そして「エビタベル」の玲。こちらも幼馴染ですが「さとりのよる」とは全然方向性が違います。浩介との緩いやり取りは、幼馴染属性の方だと、こちらの方がストライクゾーンかも知れません。

その他「彼女の気持ちを書き換えて」の、口の悪い神様や、「メモリーロスト・ネバーランド」の強烈な登場人物たち、「乾きゆく魚」のディミナータも印象的なキャラクター。今月も、魅力的なキャラクターにたくさん出会えた月でした。

印象に残った台詞、場面


みのりびよりに印象に残った場面についてです。「みのりびよりに」の、ラスト近くみのりの変貌シーン。ビジュアルの怖さとみのりの思いが強烈に伝わってくる場面でした。この作品、1枚絵が非常に印象的なシーンばかりでした。ラスト近くももちろんですが、画面写真のシーン「みのりは、お嫁さんになりたい」も、人によっては破壊力抜群な一言なのではないでしょうか(笑)。

ななしのおろち 秋」では、第6話の化け猫との決着シーンも盛り上がりますが、翠とシロの別れのシーンが胸に迫ってきます。また、幽霊文字「彁」の醸し出す不気味さもインパクトがありました。このシリーズは、安定して構成がよくできているので、非常に楽しんで読むことができます。現在「冬」も制作中のようですので、完成と公開を楽しみにしています。

死者の混ざったハロウィンパーティ」は、犯人の告白からラストへの流れ、そして最後の全員集合シーンがとても良かったですね。何と言ってもエンディングの歌が今でも耳について離れません(笑)。その他「ツクリモノガタリ-真実のアリカ-」で、「アレ」を最初に見た時も、シンプルながら不気味なデザインとSEで、「お前ら出てくるな!」となりましたし、最後の必死の謎解きシーンも緊張感ありましたし、「トヤマと薬売り」は、雪が降るアニメーションのシーンが大変演出として効果的でした。雪国の雰囲気がこれほど前面に押し立てられた作品は、そうはないと思います。


10月も色々な作品をプレイできました。11月も、楽しい作品を読めればいいなと思っています。11月は、13日がなんとNaGISA net15周年なんですよね。その日にはまた何か記念記事でも書こうと思っています。

皆さんからのお薦めの作品は、少しずつプレイしてだいぶ消化できてきましたが、まだプレイできていない作品もありますので、引き続きお薦め作品を読んでいきます。作品のご紹介は引き続き歓迎していますので、上のリンクの「質問箱」からお気軽にどうぞ。もちろんブログのコメントでも大丈夫ですよ。
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Comments 2

佐方  

こんにちは。
10月のまとめ記事と聞いて、それは10月にレビューした全ての作品に触れるものだと思っていたら、そうでもないのですね。
そうしてしまうと、記事がまとまらないというのがあるのかもしれませんね。
わたしたちを見守ってくれています。

2018/11/03 (Sat) 06:40 | EDIT | REPLY |   
NaGISA  
>>佐方さん

こんにちは。NaGISA netへようこそ。コメントありがとうございます。

まとめ記事では、なるべく多くの作品を取り上げようとは思いながら書いているのですが、おっしゃる通り記事のまとまりの関係で、なかなか全作品を取り上げるのは難しい状態です。

が、次回は可能な限り全作品を取り上げようと思います。ご意見ありがとうございました。

2018/11/03 (Sat) 07:06 | EDIT | REPLY |   

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