掌編ミニレビュー第5回 - 青春に走ル。/ごちゃまぜヒーロー番外編/のどか - 掌編ミニレビュー
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掌編ミニレビュー第5回 - 青春に走ル。/ごちゃまぜヒーロー番外編/のどか

掌編ミニレビュー
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13. 青春に走ル。

青春に走ル。■制作者/れんれん堂(ダウンロード
■ジャンル/日常
■ツール/Live Maker


タイトルからして、青春ものっぽいですが、普通の青春ものとは少しイメージが違います。主人公の女子高生、七重蜜は、ある日古本屋で、自称天才小説家の胡散臭い男、高寺亮之助から、手書きの小説(しかもサイン入り)を受け取り、そこから2人のちょっと変わった交流が始まる、という物語。

主人公である蜜も、普通の女子高生からはちょっとずれた感じですが、高寺の盛大なずれっぷりや、そのずれっぷりが生み出した過去のエピソード、自分の才能をどうにかして信じたいという高寺の振る舞いには、どこかペーソスも感じさせてくれます。ただ「ラブシング」はちょっと笑ってしまいましたが(笑)。

この2人の交流が面白く、更に掌編ではあるものの、意外と中盤からは起伏に富んだ展開を見せてくれるため、読み応えもあります。ラストはかなりあっさり終わってしまうのですが、この2人のやり取りや、その後の展開をもっと読んでみたい気持ちになりました。ラストは、冒頭に繋がるという事なのでしょうか。構成も巧みで文章も上質。もう少し突っ込んで描いてくれればと思わなくもありませんが、その分読み手が色々と想像する楽しみが味わえる、掌編ならではの物語です。

14. ごちゃまぜヒーロー番外編

ごちゃまぜヒーロー番外編■制作者/がっかり亭(ダウンロード
■ジャンル/コメディ
■ツール/Yuuki! Novel


タイトル通り、「ごちゃまぜヒーロー」の番外編。今回1枚絵はなく、立ち絵のみなのですが、チョベリバスのセーラー服姿を見られるのが最大のセールスポイントかも知れません(笑)。この作品の舞台は、ごちゃ混ぜヒーローの中でも、ゴリュウジャーとしての日常を描いたものです。

「ごちゃまぜヒーロー」では、ゴリュウジャーは合計5人なため、いまいちゴリュウジャーの仲間達とのエピソードが掘り下げて語られていなかったので、それの補完という事なのでしょう。単なる日常シーンを描いているかと思いきや、回想シーンで、ひとしきりゴリュウジャーの情報収集や戦闘シーンも、コミカルに描かれていて、十分まとまった物語として楽しめます。

なお、途中選択肢が出てきて、間違えたら即死なのでご注意を(笑)。次回作と思われる「ごちゃまぜヒロイン」を匂わせる描写もありましたので、そちらも楽しみですね。「ごちゃまぜヒーロー」をプレイした人なら、きっと楽しめると思いますので、是非プレイしてみてください。

15. のどか

のどか■制作者/お茶漬けソフト(ダウンロード
■ジャンル/不思議系
■ツール/ティラノビルダー


カラスには、なれない」の作者さんの最新作です。この作者さんは、何とも不条理で不思議な味わいの作品を書きますが、この作品は不思議なところはあるものの、不条理ではありません。突然終わってしまうのは前作同様ですが、決して後味が悪い物語ではありません。

主人公は、一人見山という関東郊外にある山に、一人で登山しに来た男です。登山前に蕎麦屋に立ち寄って、蕎麦屋の主人から、娘が一人見山で遭難した、という話を聞かされ……というような出だし。掌編なりに起伏がちゃんと作られており、テンポよく読めます。が、「起承転結」で言えば「起承転」まではあるものの、「結」が欠けている感じがして、「え、ここで終わるの?」というところで、いきなり終わります。

この終わり方がこの作者さんの作風という感じもしますが、後半のイベントは、定番の手法ではありながら、物語にアクセントをつける事には成功していると思いますし、そこまでの流れはいいと思いますので、中盤の展開を生かした、気の利いた落ちがあれば、もっと楽しめる作品になったと思います。
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