2019年1月の作品について - 月別まとめ
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2019年1月の作品について

月別まとめ
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1月が終わりました。恒例の月別まとめ記事です。

推薦/1
準推薦/9
無印/14
掌編/12

掌編ミニレビューも少しずつ増えてきました。掌編には掌編なりの需要があると思いますので、これくらいのペースで増やしていければと思っています。続いてはジャンル別。

恋愛/5
日常/2
不思議系/3
SF/1
シリアス・感動系/1
ミステリー・サスペンス/1
コメディ/3
伝奇/1
学園・青春/2
アクション・ドラマ/3
病院・闘病/1
ナンセンス・不条理/1
オムニバス・その他/1
掌編/12

今月もバラエティ豊かでしたが、恋愛が多かったですね。恋愛ものは、フリーノベルゲームの柱の1つですから、あまり少ないとやはり寂しさを感じます。これくらいがちょうどいいのかも知れません。

それでは個別の作品について。

1月の作品の印象


約束の軌跡今月は、15分でプレイできる推薦作が出ました。「約束の軌跡」。シナリオの作りとしては割とよくあるタイプなんですが、短編である事を生かし、あえて細部を描写せずにイベントだけで説得力を持たせる構成が巧みでした。それに、声の演出がこれほど効果的な作品もそうはないでしょう。通常、声が付いている作品でも、そうそう全部の声を聞いたりはしないものですが、この作品は短編でもありますし、じっくり声を堪能すると、感動が倍増すると思います。

1月は、あえて古めの作品を狙って探しに行った月でもありました。「夏色の影」は、それこそ15年越しの読了。文体などが当時の流行のタイプですが、ボリュームたっぷりで、楽しさは今の作品にも遜色ありません。「古本屋「こほにゃ」」「キミはキメラR」「風のように、花のように。」「精神科医 香月悠のカルテ」「ある国のある屋敷のお話」など、いずれも10年以上も前の作品ばかりですが、それぞれ独特の面白さがあり、古い作品だからと言って見落とすのは勿体無い作品群です。

また「踏切」「Collage」も、懐かしい名前の作品。どちらも、立ち絵なしの地味な作品なのですが、その作品にしかない味わいがあります。「踏切」は、オムニバス短編集なのですが、長短のコンビネーションが上手く、どんどん読み進めたくなる面白さ。「Collage」は、ザッピングが大変効果的に働いている、当時としては大変先進的な作品。どちらの作品も、今プレイしても驚かされると思います。

古めの作品と言えば、今回ようやく「あやかしよりまし逢魔」を取り上げる事ができました。質の高さとボリュームの大きさは言うに及ばず、です。15年レビューをしていても、まだまだ発掘し切れていない過去作品がこんなにあるんだなと、今月は感じさせられました。先人の積み上げてきた名作を、これからも可能な限り拾い上げてご紹介できればと思います。

もちろん、新し目の作品でもいい作品に多く出会えました。「ハゲクロニクル」のキャラクターと演出の面白さ、「転生天命」設定を上手く使った物語構成、突飛なキャラクターながらラブコメとして正統派の面白さがある「電波男はお呼びじゃない!」、バトルシーンの熱さは「ななしのおろち」シリーズ譲りの「十三階段の花子さん」、巧妙なトリックとラストのどんでん返しが見所の「イミテーション・フラワー」などなど。先月は、新旧織り交ぜ個性的で面白い作品に色々出会えた月でした。

掌編ミニレビューの中では、「アフターワーク」の漫画的演出の見事さ、「五月雨の記憶」のテーマの盛り込み方を生かす展開、余韻を感じさせてくれる「天国の回廊」のラスト、チョベリバスのセーラー服姿にファン大喜び(?)の「ごちゃまぜヒーロー番外編」、高笑いに哀愁を感じてしまった「 SYUUMATSUのハイウェイ」など、こちらも個性的な作品で楽しめた一月でした。

印象に残ったキャラクター


西暦2236年の秘書キャラクターでは、「西暦2236年の秘書」のマスコがとても印象に残りました。もちろん可愛いキャラクターなのですが、「心とは何か」を鋭く問いかけるテーマで、マスコの少しずれたところも、テーマに密接に絡んでいて、非常に完成度の高いキャラクターだったように思います。

こいつらもう付き合えばいいのに…」の佐倉と凛も印象的なキャラクター。この作品のキャッチコピー「友達以上、恋人以外」というのは、意外と上手くつけられたのではないかと思いますが、まさにこの1行コピーの通りの関係。キャラクターの面白さの反面、少々落ちで上手くまとまっていないような気もするのですが、主人公の市が、マニアックな2人を見下したりする事もなく、この作品の3人はとてもいい友人関係を描写できていたと思います。

ひとトキ」のアリアとオルも、かなり独特なキャラクター。頭が時計というだけで、インパクトは十分です。繊細な絵柄のヒロインアリアもとても素敵でした。また「 紅蒼の鎮魂歌の2人、サファイアとルビーもいいコンビでしたね。2人の関係の描写を、あえて踏み込み過ぎずにラストもさらっと流している事で、独特の読後感を生んでいると思います。その分、少し語り足りずにすっきりしないところも、あるにはあるのですが。

男女ではなく、男同士の友情ですと「時計の針が止まる前に」。大和がとにかくいい奴で、今までプレイした作品の友人キャラの中でも、トップクラスなのではないでしょうか。男同士の友情と言えば「ハゲクロニクル」の、ハゲ男とハゲ松も忘れてはいけません。色物風なのに、熱い友情の物語。ハゲなのに格好いいという(笑)。

男女のコンビも男同士のコンビも、今月は「いい2人組」の作品が多かったという印象ですね。

印象に残った台詞、場面


hundred短いシナリオを100本積み重ねて1本の作品にするという斬新な試みの「hundred」。レビューでも書いたように、高橋秋の最期のシーンは非常にいい場面でした。この作品は激しすぎる戦闘シーンも見所です。字ばかりで地味な作品ですし、一部の演出はくどくて少々胃にもたれるのですが、そこまで長いという訳でもありませんし、見た目だけで敬遠せずに是非味わっていただきたい一本です。

綾さんのお役に立たせて下さい!」のラストもかなりインパクトがありました。ラストで明かされる事実も驚きなのですが、その時の舞の反応。少々お人好し過ぎる気もするのですが、実に彼女らしく、しかも終わり方も非常によくまとまっています。もっと評価されてもいい作品だと思いますね。

更け行く秋にサングラスをかけて」は、マジックを演じるシーンが好きです。私自身、マジックが趣味だからですが、こういうちょっと変わった趣味って、作品のいいアクセントになるなあと感じさせられた次第です。印象的と言えば「恋愛漫画DEATH」。展開の突拍子のなさもさることながら、やはりあのエンディングに止めを刺すでしょう。歌もアニメも刺激が強過ぎます(笑)。


という訳で、通常レビュー24+掌編ミニレビュー12本。今月も、作品をご紹介くださる皆さんや、作品を公開してくださっている作者の皆さんのお陰で、いい作品をたくさんプレイできました。厚く御礼を申し上げます。

今年も早くも1ヶ月が過ぎましたが、この調子で2月も楽しい作品を色々プレイできるといいなと思っています。作品のご紹介も、是非お待ちしています!
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