掌編ミニレビュー第9回 - マボロシの星のスープ/感情線/snow daze - 掌編ミニレビュー
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掌編ミニレビュー第9回 - マボロシの星のスープ/感情線/snow daze

掌編ミニレビュー
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25. マボロシの星のスープ

マボロシの星のスープ■制作者/イツミキ*トテカ(プレイする
■ジャンル/SF
■ツール/Script少女のべるちゃん


何とも不思議な雰囲気の作品。とある星で暮らしている男ハッテ・ホッテ・プー(この名前がツボに入ってしまった)のところに、1人の少女がやってきます。彼女は幻のスープを求めて旅をしているらしいのですが、少し料理をさせて欲しいと頼みます。そして少女はスープを作り、ハッテ・ホッテ・プーと一緒に食事をするという、言ってしまえばただそれだけの内容です。

しかし、枚数は少ないものの、未来的かつ幻想的な画像や、主人公達のほのぼのしたやり取りが独特の雰囲気を生み出しており、心が和みます。主人公と少女は短い時間を一緒に過ごし、少女はまた旅に出てしまうのですが、いつの日か2人で「マボロシの星のスープ」を味わう日が来る事を信じたいですね。

文章、音楽、画像ともに非常に柔らかく、特に起承転結がある訳ではないのですが、流行りの言葉で言えば「癒し系」の作品です。心が疲れた時に、読んでみてください。心の疲れが癒される事、間違いありません。

26. 感情線

感情線■制作者/イッツウ舎(ダウンロード
■ジャンル/不思議系
■ツール/吉里吉里


この作品、名前は知っていたのですが、掌編という事もあってレビューでは取り上げていませんでした。掌編ミニレビューではこういう作品も積極的に取り上げられますし、掌編には長編にはない良さもありますから、初めて良かったなと感じている次第です。

主人公はバスに乗り、花が好きで生花店で働いていた女性の事を思い出そうとするのですが、どうしても名前だけが思い出せません。そうこうするうちに、生花店の最寄りのバス停が近づきますが、どうしても主人公は降車ボタンを押せません。そして環状線を何度もぐるぐる回るのでした(タイトルは「環状線」も引っ掛けているのですね)。

10分の長さですが、ちょっとしたトリック(という程のものでもないですが)も仕込まれており、ラストでは少し意外な落とし方をしてくれ、なるほどという驚きも味わわせてくれます。この長さで、きちんと起承転結がついた物語になっていますし、掌編とは思えない読後感を感じさせてくれる作品でした。立ち絵も非常に綺麗ですので、絵を見て気になったら、プレイして損はありませんよ。

27. snow daze

snow daze■制作者/りっと(ダウンロード
■ジャンル/日常
■ツール/Live Maker


スノードームは夢を見るか?」の作者さんの作品であり、あの作品と世界観は共通です。むしろ、あの作品の数十年後だという事を匂わせるような描写もあり、前作をプレイしており、あの作品の雰囲気がお好きな方ならば楽しめるでしょう。女の子と男の子がだんだん心を開く様子も、前作と少し似た雰囲気があります(キャラクターは全然違いますが)。

ただ、言葉遣いが妙に現代的で少し違和感を感じました。例えば「脳内お花畑」「マウントを取る」「フラグが立つ」など。現代日本の物語という訳でもないですし、こういう今風の言葉は、このような雰囲気の物語にはあまりそぐわないように私は感じたのですが。こういう、優しい雰囲気のファンタジックな物語には、少し古めの言葉遣いが似合うように私は思いました。

今回、スノードームがどうしたこうしたという話はほとんど出ません。単にドーシェとリステアが段々仲良くなる様子が描かれているだけなのですが、2人の距離感の描写はとてもいいですね。また、今回は立ち絵が付いていますが、淡い色使いとソフトなタッチが、とても素敵です。是非味わってみてください。
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