投げ銭、コンテスト - ノベルゲームのお話
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投げ銭、コンテスト

ノベルゲームのお話
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まずはこちらのツイートを。



恋をする生き物だから」「あなたの命の価値リメイク」を制作された、浦田一香さんのツイートです。ぜひ、浦田さんのブログ記事もお読みください。

私も浦田さんのご意見に賛成です。投げ銭システムに限りませんが、こういう「フリーゲームで稼ぐことができますよ〜」的な「エサ」が、フリーノベルゲームの発展に繋がるようには、私にはどうも思えないのです。

なぜなら、これらは「ごく一部の勝ち組のためのシステム」だからです。ごく一部の勝ち組が得をする仕組みを作り、「フリーゲームで稼ぐよ」と言うのを売りにするのは、どうにも違うように思うんですね。何故なら、9割(もっと多い?)の方は、その恩恵に預かれないからです。

ふりーむコンテストやティラノゲームフェスの、Twitter上での反応を見ていても、それは顕著に感じられました。頑張って作ったのに、受賞しなかったことに対する失望感、虚無感や創作意欲の減退を表明するツイートの数々。創作はある意味自己承認欲求ですから、この手のイベントで落選した場合、自分のアイデンティティにも関わり、ネガティブな気持ちが出てくるのは当然のことです。

コンテストには確かに大きな意義があることは間違いのない事実です。しかし、コンテストで受賞する方は、ほんの一握りです。どんな力作を作っても、受賞しない人の方が圧倒的に多いのです。コンテスト至上主義になってしまうと、多くの方々が創作意欲を失いがちになるのは、畢竟無理のないことと言えましょう。

投げ銭システムにしても同じことです。これらは結局、「ごく一部の人気作に、更に人気を集中させるシステム」ですから。それに、フリーの作者さんって自腹を切って、あるいは自分の余暇を削って作品を作っているのですが、人気作品に投げ銭が集中すると、そういう作者さんは当然、それを元にしてより質の高い作品を作れますよね。結果、「人気のある作品の作者さんが、更に質の高い作品を作れるようになり、逆に人気のない作者さんは淘汰される」ことに。

「プレイヤーは面白いものだけプレイしたいんだ。それのどこが悪い」と言われるかも知れません。しかし、そうであれば、わざわざフリーの作品をプレイする意味ってなんでしょうか? それなら、有料の作品をプレイすればいいのではないですか?(「ノベルゲームに金は出したくない。でもつまらない作品はプレイしたくない」という方には、「金出さずに寝ぼけるなヴォケ」と申し上げたい)

制作者の創作意欲とボランティア精神のみで成り立っているフリーノベルゲームの世界で、コンテストがあまり大きな意義を持ちすぎたり、投げ銭のような、「フリー」と相反する上、人気のある人が更にそれを加速させるようなシステムを導入すると、結果、多くの「好きだから作っている」人たちが押し出され、フリーノベルという世界自体が成り立たなくなるのではないかと危惧します。フリーノベルゲームって、作るのにかなり手間がかかりますからね。

浦田さんもブログで書かれていましたが、そういう「一部の勝ち組のためのシステム」ではなく、もっと多くの制作者、色々な作品をプレイしたいプレイヤーのための利便性が向上するといいのですが。

一応、私のブログも、プレイ時間順インデックスを作ったり、あれこれ工夫したりはしています。まあ、1日のアクセス数が数十の弱小ブログですので、影響は皆無でしょうけど(笑)、ノベルゲームをプレイしてみたい方が、新旧関係なく良い作品に触れやすいような仕組みは、これからも模索していくつもりです。

そして、これも浦田さんが書かれていますし、私も以前から主張していますが、フリーノベルゲームの作者さんにとって、一番嬉しい報酬は、誠実に書かれた感想です。投げ銭のようなシステムより、もっと活発に感想が書かれるようになると、フリーノベルゲームが今後活性化することもあると思います(投げ銭で1万円もらえばそりゃ嬉しいですが、それは感想をもらった嬉しさとは全く質が違います)。

気に入った作品には、どんな形でもいいので、感想を書きましょう。特に、レビューがない、人気作でないような作品に対する感想は、作者さんに計り知れないパワーを与えます。ひいてはそれが、フリーノベルゲームという、私が好きな魅力的な世界を、より広げていくことになるはずです。
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