第77回/Let's 「妹ゲー」 - ゲーム作ってます。(あおぞら幼稚園) - 学園・青春
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第77回/Let's 「妹ゲー」 - ゲーム作ってます。(あおぞら幼稚園)

学園・青春
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ゲーム作ってます。

ゲーム作ってます。■制作者/あおぞら幼稚園(ダウンロード
■容量/48.4MB

幼井俊也は、妹の雛乃と奈々美と共に専門学校に通っている。2人の妹は声優科、そして俊也はゲームクリエイターになるためにゲーム科に。仲間達と共にゲーム製作が始まった。仲間達の葛藤、様々なトラブル。それらを乗り越えて、ゲームは果たして完成するのか。選択肢はあるが分岐なしの、新鮮なテーマのノベルゲーム。

ここが○

  • 「仲間達とゲームを作る」というテーマが面白い。
  • 立ち絵は表情もなかなか豊かで良い。要所には1枚絵もあり。
  • シナリオのメリハリがしっかりしている。

ここが×

  • 人によっては、あまりに突飛な世界観についていけない恐れあり。
  • 筆致も、巧みであるとはちょっと言い難い。
  • シナリオはまとまっているが、少々大味な点も。

■Let's 「妹ゲー」

恒例(?)の「あおぞら幼稚園」の作品をまたご紹介。4作目です。何と私がレビューで取り上げてる中で一番多いのが、この作者さんの作品です。最近6作で、この作者さんの作品が3本。私がしばらくレビューをサボっていたとは言え、作者さんの制作意欲には驚かされます。同時に、処女作「おにあい」からの進歩には目を見張るものがあります。

前作「桜日和」で豪華な立ち絵がついてびっくりしましたが、今作も立ち絵つき。表情もなかなか豊かで楽しめます。何より今作で一番驚いたのは、開始していきなり、私が作曲した曲が流れた事です。あちこちで私の曲(つまり「カレイドスコープ」の為に作曲した曲)が流れます。これには大苦笑。今まで私の曲が流れた作品は何本かプレイしましたが、何の前触れもなく、ふとダウンロードした作品で自分の曲が使われていたのは初めての事。恐れ入りました(笑)。

さて、この作者さんの一連の作品と同様、今作も何と言うか作者さんの個性が炸裂しています。大雑把とも大味とも言ってよい作り、キャラクターの直情径行も変わらず。シナリオの「突進感」も変わらず。そしてマニアックな雰囲気は今までの作品の中でも際立っています。合わない人には絶対合わないでしょうし、「おにあい」をプレイして「時間を返せ!」ではなく、「案外面白いじゃん」と思った人にしかお勧めできません。個人的に、この作者さんの「熱さ」は好きですので、結構楽しめました。

今作で変わっているのは、「仲間と力を合わせてゲームを作る」というテーマ。目標が明確ですし、シナリオ自体も結構メリハリが効いている(この作者さんのこう言う点は、高く評価できるポイントです)ので、プレイしていて眠くなるとか、だれるとかいう事があまりありませんでした。ただ、メリハリが効いている反面、緻密な作りのシナリオとは言い難いので、「物語を楽しむ」と言うよりは、「一直線に突っ走る」のを楽しむ、言わば少年漫画的なノリが分かる人でないと楽しめないでしょう。

それと、今作はノリがちょっとマニアック過ぎる感がありますね。いきなり、何のゲームを作るのか尋ねられて、「もちろん妹ゲーだ」って(苦笑)。その他、要所のマニアックなノリに、ひく人はひいてしまうかも知れません。読者に全く媚びず、我が道を進む様には、ある意味清々しさすら覚えます(笑)。

上記の通り、シナリオはメリハリもついていて、少々大味ながら読み応えあるんですが、メインシナリオ以外の流れが希薄なんですよね。それと、人間関係もちょっと軽いというか。ヒロインの1人が、自分に酷い仕打ちをしたあるキャラを、あっさり許す辺りもどうかと(苦笑)。そこら辺り、人間関係をもっと有機的に絡ませ、それに恋愛要素でもプラスすれば、もっと面白くなったんじゃないかと思います。製作意欲旺盛で、成長も著しい作者さんの事ですから、そこは次回作に期待しましょう。

設定やあらすじから、見るからにゲテモノっぽいですが、この作者さんのノリが嫌いじゃなければ、なかなか楽しめますよ。所用時間は3時間半ほど。結構な長編ですが、軽い気持ちで楽しんでください。
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