第744回/空と心が繋がる秋風 - 秋風夜空~BOY MEETS UFO~(Glasses!) - 恋愛
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第744回/空と心が繋がる秋風 - 秋風夜空~BOY MEETS UFO~(Glasses!)

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秋風夜空~BOY MEETS UFO~

秋風夜空~BOY MEETS UFO~■制作者/Glasses!(ダウンロード
■ジャンル/UFOと女の子の出会いと別れADV
■プレイ時間/4時間

土村十史は高校生。文化祭を間近に控え、大道具係として忙しい日々。そんなある夜、光と共に公園に現れたUFO。降り立ったのはシェレストと名乗る宇宙人。シェレストは十史に体を貸して欲しいと言い、渋々引き受けることに。その日から、否応無くトラブルに巻き込まれる十史。果たしてシェレスとの秘密とは。そして出会う女の子達との関係はどうなる?

ここが○

  • SF要素を盛り込み、恋愛ものだけでなくプラスアルファの楽しみがある。
  • 1回当たりは適度なプレイ時間。
  • 個性的な3人(+1人)のヒロインを取り揃え。

ここが×

  • SF要素と恋愛要素が上手く融合していない。
  • 難易度が高すぎる。
  • 何もイベントが起こらない日も多く、プレイ後半では飽きが生じる。

■空と心が繋がる秋風

これまた懐かしい作品の登場です。ふりーむの作品IDは3桁です(今は5桁、20000を超えていますね)。初出は2004年。当時としてはハイレベルなビジュアルに、主要な台詞だけではありますが、声付きです。システムも凝っており、かなり話題になりました。なので、当然私も登場直後にプレイした記憶があります。

では何故レビューしていなかったのかといいますと、一言「難易度が高すぎてクリアできなかったから」に尽きます。とにかく難しく、ヒロインのエンドをまともに1つも見ることができませんでした(今改めてプレイすると、そこまで難易度が高い訳でもないのかな、とは思いますが)。クリッカブルマップ+カレンダー消化型という、当時大流行したタイプの作りですが、移動時のマップでどこに誰がいるか表示されない上に、フラグ立てが結構厳しく、ノーヒントで完全にクリアするのはかなり困難かも知れません。

秋風夜空~BOY MEETS UFO~そんな私がクリアできたのは、ひとえにコメント欄でヒントを教えてくださった方のお陰です。独力では絶対無理でした。この場を借りてお礼を申し上げます。そんな訳で、今からこの作品をプレイされる方は、私におっしゃっていただければ、ヒントをお教えしますので、お気軽にどうぞ。古いものの、優れたところも多い作品ですから、難易度だけで諦めてしまうのは、少々勿体無い話ですからね。

主人公は土村十史という高校生。名前は自分で付けられます。季節は秋、文化祭が間近に迫っている時期です。ある日近所の公園にUFOが現れ、そこから降り立ったのはシェレストと名乗る宇宙人。彼はUFOからある以上離れることができないらしく、十史に体を貸してくれと頼んできました。このとんでもない頼みを渋々受け入れた十史。翌日から、頭の中でシェレストが話しかけてくる、という奇妙な生活が始まったのでした。

この出だしからお分かりのように、SFテイストの学園ドラマです。ヒロインも3人(+1人)登場して、3人のヒロインと出会いを重ねながら仲を深めていくことになります。同時にシェレストの側のドラマも進行し、恋愛+SFという、なかなか贅沢な作りの物語です。ヒロインは、ショートカットで気が強い幼馴染の岸市味、弱視でピアノが上手い先輩の双山季節、それにツインテールで何かと主人公に突っかかる斎藤有香。それに、隠しヒロインとしてこれまた宇宙人の女性エルマリア。個性的な4人が揃っています。

ただ、SFと恋愛を合わせたところが、この作品の魅力でもあるのですが、逆にアキレス腱になっている感が無きにしも非ずです。恋愛パートとSFパートがほとんど独立して進みますし、恋愛パートにはUFOだの宇宙人だのといった、この作品ならではの要素が十分に生かされているとは言い難い印象。シェレスト&エルマリアと、3人のヒロインの物語が完全に別々に進行しているのです。これならば、どちらかに振った方が良かったような気もしました。

3人のヒロインのルートでは、季節のルートがよくできていると思いました。キャラクターとしても十史との絡みも、3つのルートで一番自然です。市味のルートは、幼馴染ものでは定番の展開をするのですが、市味の言動に若干「?」と思う箇所も。もう少し描写を掘り下げて欲しかったような気もしました。あるいは秀をもっと積極的に2人に絡ませても良かったかも知れません。

有香ルートは、メインヒロインかと思いきや、意外と薄味です。このルートも、有香の言動に「なぜそうなる?」と感じる場面が。市味のルートでもそうでしたが、そういう場面で上手く宇宙人側のキャラクターを絡ませてみれば、より違った展開があったかも知れません。そして隠しヒロインのエルマリア。このルートは入るのが非常に難しいです。エルマリアの心情描写をもう一歩踏み込んで欲しい感もありましたが、宇宙人側のキャラであることもあり、まとまりがあって良かったと思います。ラストは少しあっさり過ぎる気もしますが。

加えてシェレストのルートもあるのですが、取り立てて独自のイベントがあるわけではなく、ラストに少しエピソードが追加される程度です。システム上、ヒロインには特定回数だけ会えばよく、回数を満たすとヒロインがもう出てこなくなります。なので、後半は少々退屈感が否めません。せめて、フラグを満たした後でも、何気ない日常会話イベントでもあれば、もう少し攻略の楽しみがあったような気もします。これは今ようやくクリアしたからこその感想で、当時はこれくらいの作りが普通だったとも言えますけどね。

ツールは吉里吉里です。プレイ時間は、初回は1時間半弱くらい、2回目以降は40分くらいで、合計4時間くらいではないかと思われます。ただし攻略法を知らないとその時間では難しいかも知れません。上に書いたように、迷ったら是非ご連絡ください。ヒントをお教えします。オープニングやエンディングもあり(EDでは歌も)、当時としては演出も凝った作品です。間違いなく当時話題になった作品ですし、ノベルゲームの歴史に触れる意味で、一度はプレイしていただきたい作品の1本です。
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